まさかのイケメンパパ登場!そのときBさんは…【勘違いママBさんとの奮闘記⑦】 by 白目みさえ

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痛ぇ…。

入り口付近にいた私が悪いんですけどね。

さっきまで向こうの方で新人さん相手にプリント配ってたBさんがものすごい勢いでこっちにやってきました。

ええそうです。

お察しの通りBさんは「パパ」とくに「イケメン」が大好物です。

当然私など見えなかったかのように声をかけていました。

「初めまして!Bと申します!」

…ちょっと待たんかい。

「Bです!」って思いっきり自分の名前やんけ。

私で言うたら「みさえです!」やん。

そこは「ボス子です」って言わなあかんのちゃうんかい。

第一話で私が人格批判されたん何やったん。

子どもの名前聞いたれや。

 

とかなんとか心の中で罵倒していたら、イケメンの武田さんとやらの息子さんがよちよちと娘のそばにやってきました。

(Bさんが一生懸命プリントの説明をしていたので。)

なにこれ天使⁉︎

もう本当にめっちゃくちゃかわいかったんですよ!

うちの子はまだ「あー」とか「うー」とかしか言わなかったので、「どーじょ」だなんて!

なんて可愛いんだろうと白目メロメロでございました。

長女の横にすっときて。

積み木を差し出して。

自分も小さなくせにちょっとお兄ちゃんぶってる感じがまた!

あーーーーーー可愛いーーーーーー

なんて思っていたのですが。

顔!長女!顔!

この頃長女は人見知りMAXで。

知らない人が来ると基本的に怪訝な表情。

しかもこの子は良かれと思って遠くに落ちていた積み木を拾ってくれたのに、「は?なにアタチの積み木持ってるんでちか?」と言わんばかりの目。

その目あれやで。

田舎に来たよそ者を見るおばあちゃんの目やで。

人に向ける目違うで。

長女には愛想というものを一から教えなあかんと決意しました…。

 

◆そんな様子を見たパパさんが…

おお!テツヤくん。

どっかで聞いたことある名前ですが、偶然です。

別に3年B組は関係ありません。

Bさんから説明を終えた(のかどうかは不明ですが)イケメンパパがこちらにやってきました。

「お友達」と長女が思っていたかどうかはわかりませんが(表情的に)そこは特に否定しませんでした。

挨拶もしっかり!

ちゃんとBさんから教わりましたからね!

これできひんやつはあかん的な人格批判までされましたからね!

娘の名前をきちんと伝えて挨拶したところ、武田さんも息子さんの名前を教えてくださいました。

これでいいんですよねBさん!

おおおおおおおお。

めっちゃ睨まれとる。

もうちょっと武田さんあっち行ってくれへんかな…(失礼)。

どうやらイケメンが私の傍に来たことがお気に召さなかったご様子で。

なんかBさんめっちゃこっち見てくる。

怖いよー…。

イケメンが私のところに来たのではなく、テツヤ君が長女のところに来たんですけど…。

私別に武田さんとどうこうなる気ありませんから…!

ホンマにホンマに。

どうぞBさん勝手に仲良くしてくださいませ。

 

それはそうなんですけど…。

そうなんですよ。

武田さんどっかで見たことが…。

どこだったかな…誰だったかな…。

あれれー?

 
 

~第一話はこちらから~

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