我が子が自閉症かも!? まず何からすればいいの?

   

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⇒漫画:moroさん

育児書やネットを見ながら、育児に奮闘していたら、我が子の様子が何かおかしいと心配になるときがあると思います。個人差が大きいとはいえ、周りの子とあまりにも違う反応だと無視はできませんよね。

特に、自閉症の子は特徴的な行動をとることが多いため、調べてみたら、自閉症かもしれないと心配になるお母さんも多いのではないでしょうか。
そういう方に対して、始めにどうしたらよいのか情報をまとめてみました。

(1)自閉症とは何か

その病名から心の病気と捉えられがちですが、心の病気ではありません。
先天性(生まれつき)脳の中枢神経に機能障害がある、脳や神経の病気です。
自分を取り巻く様々な物事や状況が、私たち(定型発達者といいます)と同じように脳に伝わらないため、物事に対して執拗にこだわりを持ったり、なかなか言葉が出ない等の症状が現れます。

知的障害と言語障害を伴う場合、どちらか片方だけ伴う場合、言語も知能も問題ない場合など、いろいろパターンが分かれるのですが、大きく分けて、知能指数が低く自閉症の症状があるのある「低機能自閉症」、知能指数が高く自閉症の症状がある、高機能自閉症というタイプに分けられます。

高機能自閉症は、アスペルガー症候群と呼ばれることもあります。
また、特定分野に天才的な資質を持つけれども障害も併せ持つ、サヴァン症候群という病気もあります。

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(2)何歳ぐらいからわかるもの?兆候は?

3歳ぐらいまでは判断が難しいと言われていますが、早い子だと赤ちゃんの時から兆候が現れます。
通常、乳児期は母親を認識し、笑いかけたり手を伸ばして親を求め、抱っこされると安心するものですが、自閉症の子供は、抱っこすると反り返っていやがったり、火のついたように泣き出します。

また、触れられるのを嫌がり、目線が合いません。
よその人に抱っこされようとして泣き出す赤ちゃんがいますが、これは人見知りする性格なのだと捉えることができます。
同じような反応を母親に対して見せる場合は、注意しましょう。

ただ、初めての育児でうまく抱くことができていなかったり、父親の抱っこなら大丈夫だったりするのであれば、自閉症ではなく他に原因があるかもしれません。

即座に決めつけないようにして、周囲に相談したり、検診時に保健師さんやお医者さんに相談してみると良いでしょう。
本当に自閉症だった場合は、療育が早ければ早いほど、症状が改善されるという報告もあるようですので、早めに対応するよう心がけた方が良いと思います。

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(3)診断はどうしたらいいの?

知能指数を測る検査が必要なため、正確な診断は3歳頃にならないと下せないケースが多いようです。
1歳半検診で自閉症疑いがある場合は、療育指導の案内をされる場合もあるようです。
それよりも早い月齢で不安な場合は、都道府県の発達支援センターに相談してみるのが良いでしょう。
実際の診断は、言語能力の発達や聴力検査を交えて行います。
同じ言葉を繰り返し発音したり、大きな音に過敏であったり、顔の前で手を振る、発語が遅い等、自閉症特有の商業が出ないかの精査を合わせて行います。

療育は早ければ早いほど、症状の進行を緩和したり、良い方に向かわせることができ、将来的に子供が生きていきやすくなる手助けとなります。抱え込まないように気をつけ、疑いがアル場合は速やかに専門機関に相談するようにしましょう。

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(4)自閉症と診断を受けた後はどうしたらいいの?

自閉症の子供は、場の状況の読むことが苦手で、人の区別がつきづらいためという特徴があります。また、言語と物事を結びつけて把握することが難しいために、自分の意思を伝えることがうまくありません。
まず、意思の疎通を図ることが大切になります。
よく見られる行動の一つに、親の手を取り、ほしいものや興味のあるほうへ引っ張るという行動があります。荷物を運ぶクレーンを連想させることから、クレーン行動とも呼ばれます。
変わった行動なのでついやめさせたくなりますが、これは自閉症の子供にとっての大切な自己表現なので、できればやめさせず、自分で指をさせるように教えたり、絵札を使って意思を伝えられるような訓練につなげていきましょう。

また、落ち着きのない他動のタイプも、自閉症の子供には存在します。
注意しても何をしても制止がきかない場合は、薬物療法で症状を緩和させることができます。

薬で?と不安を覚える方もいるようですが、病気故の他動の場合、注意だけではどうしようもなく、子供にも親にも多大なストレスがかかってしまうことも多いです。

薬で緩和させ、お互い無理せずに付き合っていけるのであれば、治療の一環として取り入れることも考えると良いでしょう。

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(5)最後に

大きくなるにつれ、知的・言語的に問題がある場合は療育支援を受けながら、特別学級で専門の指導を受けていくことになります。

どういう方向になるかはお子様の症状の重さにもよりますが、子供は親よりも長く生きるものです。

いつか子供が一人となっても自力でいけるような力をつけられるよう、親として気を配っていきたいですね。

当サイトでは実際に自閉症の子供さんを育てている方の4コマ漫画を連載しています。
自閉症の子の育児はどのようなものなのか、参考にしてみてくださいね。


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本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。

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