命を絶つために、息子と駅のホームに向かったあの日。目の前に現れたのは…【アホ夫婦が産後うつ・産後クライシスから回復するまで㉒】 by たんこ
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◆今までのお話
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その日、夫と娘は二人で美容院に向かっていました。
自分が髪を切ったのはいつだろう。
子どもたちの身なりばかり気にして、私が最後に美容院に行ったのは
もう半年以上も前、去年の話でした。
家の中にいても、息子は私によじのぼり、パソコンを叩き、
一緒に遊びたがって仕事になりません。
ごめんね、ママも一緒に遊びたい。
でも、働かなくちゃ。
働かなくちゃ、生活できない。
私は、息子と散歩に向かいました。
千葉に越してきてから、初めてのバス。
すっかり乗り物が好きになった息子は、大喜びでした。
バスが終点の駅まで着くと、私は息子とホームに向かいました。
「電車を見にいくよ」と言うと、息子は大喜びで
私の手をぎゅっと握り、一緒に歩きました。
「たんとん!たんとん!」(電車のこと)
笑顔で喜ぶ息子を前に、私は呆然と立ち尽くすしか出来ませんでした。
なんでこんなに疲れてしまったんだろう。
子どもたちは可愛い。
まだまだ手はかかるけど、息子だって可愛い。
何も疑うことなく、こんな出来そこないの母親を愛してくれてる。
夫も協力してくれるようになった。
定時で帰ってくるようになって、時々ひとりの時間もくれるようになった。
なのに、なんで私はいっぱいいっぱいなんだろう。
世の中には、もっと大変な思いをしている人がたくさんいるのに。
情けない。
こんな母親で、本当に申し訳ない。
もう、限界でした。
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