スマホ依存の高校生が「人生が変わった!」と感じて最終的に消したもの【スマホと迷走した進路⑪~最終話~】 by 林山キネマ
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【次男の願い】
「なんなの?」という私の問い詰めの答えに、
ちょっともう これには、なに言ってるの…?と思いました。
行きたい大学に合格する努力をせずにスマホで遊んでばかりいたのに。
そんなに勉強が嫌なのかと思ったら、それでも大学に行く?お金を出してください?
始めの頃の進路相談で「公立なら~」と言いましたが、
本当は「凄く行きたい」「勉強したい」「将来の目標がある」という意思があるなら、私立の大学だってかまわないんですよ。お金もちゃんと出して通わせるつもりでいたのです。
だけど、「ただ、なんとなく…行けるみたいだし」 という惰性のような感覚で通って欲しくない。
◆息子の高校3年間とスマホを振り返る
思えばゲームのときも成績を下げ、高校のランクを下げていたんです。
そして学力に余裕のある高校に入ったのですが…
高校入学と同時にスマホに夢中になり、3年間スマホ見たさで動いていました。
親をだましてでもスマホ、罰を食らってもスマホ、成績が落ちても進路を変えることになってもスマホ…。
スマホ自体が悪いとは全然思っていません。
役に立ったことが山ほどあります。使い方によってはとても素晴らしい道具になるのに!
しかし…
青ざめて震える次男は、私が取りあげたスマホを「一度、手元に寄こしてほしい」といいました。
そして手渡したその場で、夢中になっていた交流ツールやゲームアカウントをどんどん消していき、ほぼまっさらになった画面を私と旦那に見せたのです。
普通に就職するか、大学を目指すか、決めるには遅いくらいです。
一晩悩み話し合いました。
次男は「勉強はサボっていたけど、授業を受けたり知識を得るは好き」「経済のことを勉強したい」と語りました。
情けないですが、「まだ勉強したい」と言われて、大学に通わせることにしました。
◆その後…スマホ依に対すると制限と罰則の日々から抜け出し
今思うと、規則やルールを守れない次男を正そうとするあまり、どんどん罰則や決まり事を増やしていました。
そのせいで、次男も抜け道探しに頭を使うことに必死になっていたのです。
長男のようにルールが守れる子は簡単に守れるし、守れない子はどうやっても守れないという残念な見本のようです。
私の精神がすり減っただけというのなら無駄だったのかもしれません。
どんなに叱っても、本人がやめようと思わなければ効果がないのです。
その後、どうしているかというと…
すごかったスマホ依存ぶりは、つきものが落ちたように消えました。
さすがに進路がおかしくなったのが堪えたのかも知れません。
今は真面目に大学に通っています。スマホだけでなく自分のノートパソコンも持ちネット環境も自由にさせてます。
なんとなく「あっ、これは好きにさせても問題ないな」という雰囲気がするのです。
好きにさせていても、以前のようにのめり込むこともなく学業優先で過ごしているようです。
息子はその後「就職を考えていた時はそれもいいかと思った。でも、大学で勉強してみたらやっぱり面白い」といいます。
私も今は「大変だったけど、これでいいかな」と思っています。
以上で長かった当家のゲームとスマホの与え方で苦しんだ12年間のお話はおしまいです。
長く読んでいただきありがとうございました。
次回は「終活」について書いていこうと思います。
「終活」考えたことあります?私たちだけでなく私たちの周りの人の終活も…
新しいシリーズもまた読んで頂ければ幸いです。
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