クラスメイトへのいじめを繰り返す女子。その子から頼まれたことは…~消えない記憶~【いじめの加害者と被害者の経験④】 by もち

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~消えない記憶~【いじめの加害者と被害者の経験】シリーズ一覧

 

数週間ごとにクラスの誰かが無視をされ、前日まで無視されてた子は翌日学校に来たら真弓に普通に話しかけられて、無視が終わったんだとホッとする。

そんなことが順繰りに行われていました。

 

そしてついに…

浩子も無視される日が来ました。

 

真弓:梨香子、もち、次の音楽教室だよ!行こう。

梨香子:オッケー♪

私:え…浩子も一緒に…

真弓:行くよ、もち。

 

 

音楽室に着く直前に

私:あ…教科書忘れたから取ってくるわ!(本当)

梨香子:えーーーばかだねーーいってらー笑

真弓:…嘘じゃないの?

梨香子:えぇーなんでー?

真弓:…。

 

 

教室に教科書を取りに戻るとまだ席に座っていた浩子がいました。

私:浩子!

浩子:(ビクッ!)

私:…行こう?

浩子:…うん(涙声)

 

 

一緒に音楽室に入っていくとこっちを睨みつける真弓。

真弓と梨香子に「ほら!これ!」と言わんばかりに教科書を見せる私。

 

 

梨香子:ほらー本当に忘れただけじゃーん!笑

真弓:ふんっ

 

真弓の機嫌の悪さは日増しにひどくなっていきましたが、ある人と話す時だけはとても可愛らしい声に変わり、同時に機嫌もコロッとよくなっていました。

 

その相手は…大ちゃんでした。

 

大ちゃんと話している時の真弓は女そのもの。

機嫌もめちゃくちゃ良い。

 

 

だからずっと大ちゃんが相手してくれればいいなとクラスの女子全員がそう思っていました。

 

 

 

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