普通じゃない…警察に懸命に訴えたものの…【育児休暇中に不法侵入されそうになった話④~最終話~】 by さやけん

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◆今までのお話

【育児休暇中に不法侵入されそうになった話】

 

 

うちと、留守中の隣の家の玄関ドアや窓を執拗にいじり、

声をかけると「田中さんの家はどこですか」と苦し紛れのように言い、そのまま逃げるように去っていった男性作業員…

ところが、その後警察からの電話で

「確かに男性作業員の方には『田中さん』宅に工事作業の予定があった』と聞かされ、通報してしまったことを恥じ、後悔した私でしたが…

 

 

玄関は確かに開けようとしたけれど、窓は触っていないと証言していることが判明。

あんなに大きい音していたのに!そんなはずない…!

 

 

音がしていたのも間違いない!聞き間違えるはずがない!

それに窓の外に立っている人影も確かに見た!!

あの男性作業員じゃなければ一体誰がそんなことをしたっていうの!?

 

声が震えるのを抑えながら必死に警察の方に伝えたのですが…

 

 

現状、その男性が窓を触っていたという証拠もなく

また、玄関ドアは確かに触ったと認め、尚且つ本当に工事作業員だったということがわかったことから

警察ではそれ以上どうしようもない。ということでした。

しかし不安な気持ちには寄り添ってくれ、パトカーでのパトロールを強化する…と約束してくれました。

 

…ん?

パトカー??

 

そういえば…

 

 

そういえばさっき。

パトカーがうちに訪れた際「インターホン」が鳴り響いたのを思い出しました。

それは普通のこと。何も不思議なことではありません。

 

ですが…

 

 

 

本当に「田中さん」のお宅を探していたのだとしても、迷っていたのだとしても、

「田中さん宅」だと確定していない家の玄関ドアが開くかどうか、普通確かめる?

うちも、その隣の家も?

インターホンはある。なぜインターホンを鳴らして確認しなかったの?

 

 

明らかに不自然な行動だったことを警察に伝えた私。

これできっと、もっと調べてくれるだろう。と思ったのです。

 

 

 

同調はしてくれたけれど

返ってきたのは「今後は誤解されないように注意しておく」という言葉だけ。

 

証拠がない以上、どうしようもないんだと思い知らされました。

 

 

この時の私は正直なところ

不信感とは別に「通報するんじゃなかった」「はずかしい」という気持ちで頭がいっぱい…

どうせなんの解決もしないのであれば、早く事を済ませたい思いでいっぱいでした。

 

けれど、電話を切った後もずっと落ち着かず、もやもやした気持ちが残りました。

 

 

留守だと知っていて、どこか開いていないか確かめていたんじゃないか。

留守じゃないとしたら、大きな音で慌てて出てくるか試したのではないか。

もしかしたら、今までも何度か来ていたんじゃないか。

下調べしていたのではないか。

 

そう思うと、家にいる間もなかなか落ち着きません。

 

 

隣人には、当日あった出来事を一部始終報告していました。

自分の勘違いで大騒ぎしてしまったこと、恥ずかしい気持ちはあったのですが

「万が一…」と思い、伝えておかなくてはと思ったからです。

 

ところが…

 

 

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