【人参の野菜教室】みんなの知らない人参の世界!お薦め品種・保存方法・栄養・雑学まで!

   

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漫画:トマコさん

美味しいニンジンの選び方!

美味しいニンジンが減ってしまって残念。

アフガニスタンが原産地といわれているニンジン。
オランダを通りイギリスへ、また中国を通りアジア全土へと
世界各地に広がっていきました。ヨーロッパ方面に広がった
ニンジンを西洋ニンジン、中国経由で日本に根付いた
ニンジンを日本ニンジンと呼んでいます。

昔の西洋ニンジンは、昔は頭の方が青かったんですよ。
青首大根も同様ですが、土の上にちょこんと頭を出していたからなんです。しかし、今はそうしたニンジンはありません。
F1改良して真っ赤でいかにも美味しそう、
通常60日かかるものを30日~45日くらいで
育ってしまうニンジンばかりになってしまいました。
ニンジン特有の甘みも香りもうすいニンジン。
そんなF1ニンジンが、流通しているものの99%以上を
しめるようになってしまったんです。昔ながらの西洋ニンジンは
かたくて、色や形も悪いのですが、甘くて風味も豊かでした。
今はそうしたニンジンを見つけるのは至難の業。今出回っている
西洋ニンジンのほぼ9割以上が「向陽(こうよう)」「黒田五寸」
という品種です。見た目はきれいで柔らかいんですがうまくない。
美味しいのは「ちはま」や
「ベータキャロット」「ひとみ五寸」という品種です。

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美味しいにんじんを選ぶには

地域に根ざした日本ニンジンを!

一般のスーパーで美味しい西洋ニンジンを買おうと思ったら至難の業!知識が豊富な八百屋で買うしかありません。
でも日本ニンジンなら、品種表示されているからスーパーでも買えます。
日本ニンジンは地域に根ざした伝統料理とともに残っていますから、そうした日本ニンジンを買ったら、インターネットなどで料理法を調べて使いましょう。

・ニンジンは見た目では判断がつきません。知識が豊富な八百屋さんで「『ちはま』『ベータキャロット』「ひとみ五寸』っていう品種がありますか?」とリクエストして買いましょう。

ニンジンのお薦め品種

3~4月に出回る「雪下ニンジン」 東北・北海道地方 3月上旬~4月中旬

品種は普通のニンジンですが、3月~4月に出てくる
「雪下ニンジン」「雪割ニンジン」という商品名で売っているニンジンはとても甘くて美味しいです。
もともとは、秋採りのニンジンが冬になり、雪が降って採ることができなくななり、雪が溶ける頃掘り出して食べたら、
非常に甘くてビックリ、それで商品化して売り出したというニンジン。
なぜ雪下ニンジンが美味しいかというと、野菜はどれもゆっくり育って美味しくなるから。
寒さの中でゆっくりじっくり育ったから美味しくなったんですね。

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お正月料理に最適、伝統的日本ニンジン 埼玉県 12月20日頃~12月末

関東のなますといったら「三浦大根と長ニンジンのなます」。長ニンジンは埼玉県が主産地。
とってもニンジン臭い、そしてかたいニンジンです。それがお正月料理「なます」に向くんです。
「なます」に普通の西洋ニンジンを使うとふにゃふにゃで腰のないものになってしまいます。
「なます」は事前に作って漬け込んでおくもの。食べる時ちょうどよくなっているんです

ニンジンらしいニンジン、「ベータキャロット」、「ちはま」、「ひとみ五寸」
東北・北海道地方 6月上旬~10月下旬、関東地方 10月上旬~12月下旬 5月上旬~6月下旬

カロテンが多くて栄養価が高い、ニンジンの持ち味の強いニンジンが「ベータキャロット」、「ちはま」、「ひとみ五寸」です。
いくらかかたく、甘くて香りが強いのが特徴。しかし、この香りの強さがニンジン嫌いな人たちから嫌われてしまう要素。
そして持ち味の薄いニンジンが増えてきたのです。

ニンジンを保存するには

きれいに洗ってあるニンジンは保存に向きません

ニンジンは水気を嫌いますから、洗って保存するときは、よく水気を切って、新聞紙なんかにくるんで保存しましょう。
冬なら常温で、夏場なら冷蔵庫の野菜室で保存へ。また、きれいに洗われて売っているニンジンは長く保存できません。
白い薄皮が身を守るんです。保存するなら白い薄皮付きのものを買いましょう。

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ニンジンには、こんな栄養が

栄養の王様野菜・ニンジン

ニンジンといえばカロテン。なにしろカロテンという栄養素の名前もキャロットからの由来といわれているくらいですから。
100gあたりの含有量はパセリなどの方が多いですが、パセリじゃ量を食べられません。
ニンジンだったら、たくさん食べることができるので、βカロテンを取るならニンジンです。
ニンジンにはほかにも、強力な抗酸化作用のあるビタミンCやEも多く含まれています。1日1回は必ず食べましょう。

ニンジンの面白雑学

柔らかくて美味しい「ニンジン菜」

まだニンジンが大きくなる前に、茎と葉っぱだけで売られています。
柔らかいのでサラダに向いています。だいぶ出回りはじめましたので、見かけたら一度試してみてください。

3本500グラム丁度になるように作られている現代のニンジン

もともと5寸(約16センチ)だった西洋ニンジンは、土から出てしまう青い部分を無くすために3寸(約10センチ)に改良されました。
そしてMサイズ3本で500グラム丁度になるようにも改良されたんです。それはすべて見栄えのため。
美味しそうに全部が真っ赤で形や大きさが揃っていれば、スーパーで売りやすいですよね。味は二の次。
こんなニンジンを本物のニンジンと思っている人が多いと思うととても寂しいですね。

昔のニンジンは葉っぱ付

今は葉っぱを切って、洗って、ビニール袋に入れられて売られているニンジン。
昔は、葉っぱごと3~4本縄で結わえて泥がついたまま売っていました。
最近は、葉っぱ付のニンジンはめったに見ませんが、食育を指導する時は農家にかけあって用意しています。
子どもたちは泥付きで葉っぱのあるものを見ないと、ニンジンがどんな野菜かわかりませんからね。

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本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。

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