妊活5年以上。高度不妊治療を始めた夫の気持ち by海原こうめ
【妊活は忍活?!その時夫は…】
アラフォーの妊活絵日記ブログ「妊活は忍活?!アラフォー不妊治療体験記」を描いている海原こうめです!
私達夫婦は、早いもので結婚してからもう8年が経ちます。
そして妊活歴も5年以上となった我が家の不妊治療履歴や日常話をブログにしています。基本は私(妻)の体験やら気持ちやら色々な感情などをメインに描いています。
不妊治療の履歴としましてはタイミング法から始まり、その後紆余曲折ありつつも順調に(?)人工授精へと進み、現在は不妊治療最後の砦である体外受精(顕微授精)の段階となりました。
【妊娠のスタートラインにすら立てない・・・】
そこまでやってもなかなか成就(妊娠・出産)に至らない我が家。
採卵しても受精卵が育たず、スタートラインにすら立てないことも多々あります。
そんな状態でも気持ちのどこかで、
「アラフォーだけどさすがに体外受精(顕微授精)までやれば妊娠するだろう・・・」
とタカをくくっていました。・・・いやもう本当に甘く見ていました。
「まさかこんなに妊娠できないなんてッ」
と驚きつつ、苦しみあり葛藤あり迷いあり・・・何やらよくわからない感情が色々渦巻きます☆
例え妊娠できなくとも、明るく前向きな良い妻でいたいのは山々なのですが、真っ黒な感情に陥ることもあるし、泣いたり怒ったりわめいたりと精神的に不安定になることもそれなりにありまして・・・(;^ω^)
なかなかに辛いところです。
【夫から見た妻と妊活&不妊治療】
一方、そんな私をそばで見てきた夫リロさんは超マイペース男です。
自分の考えがハッキリとしていて少しのことでは全然ブレない。そんな夫は時に頼りになるし時にめんどくさかったりとこれまた色々あるんです。
今回の連載ではそんな夫に「あの日あの時の気持ち」を改めて聞いてみたところ、ぽろぽろと出てきた夫側からのお話をいくつか描いて行きたいと思います。
それではどうぞよろしくお願いします!!
【高度不妊治療に進む前の夫】
【ケタ違いで負担となる高度不妊治療】
実は高度不妊治療(体外受精・顕微授精)へ進む前、我が家ではかなりモメました。
これまでの一般不妊治療(タイミング法、人工授精)と違い、経済的にも精神的にもかなりの負担になるということは私にもわかっていました。
でも私は、ひとしきり悩んだあと「とりあえずやってみたい!」とまず飛び込んでみようと思ったんですね。
一方、夫のリロさんは前回も書いた通り超スーパー慎重派。
私の「とりあえず」の部分に不安を抱き、「ほんとに?そこまでやるの?大丈夫なの?」と何度も疑問を投げかけてきて、高度不妊治療へ進むのをかなり躊躇していました。
そんな夫を私は「のんびり屋だな・・・年齢もあるし早く決断してほしいな・・・」と正直もどかしいくらいの気持ちで見ていました。
【考えているのは私だけじゃなかった・・・】
でも夫はその間、万が一のリスクや将来のこと、お金のことなどをずっと考えていたのだそう。
いちばん悪いパターンを想定して、それでもやっていけるのかを出来る限りシミュレーションいたとのこと。何とかなると判断してから「体外受精(顕微授精)をやってみる」と決断した・・・と。
当時、全ッッ然まったく気づきませんでした。
しばらくしてから夫が「体外受精(顕微授精)やってみようか」と言ってくれた時も、私がやりたがっていたので根負けして仕方なく・・・という程度だと思っていたんです。
「妊活に関しては、私ばっかりが悩んで舵取りしているなぁ」なーんていつも思っていましたが、さすがにこういう重要な局面の時、夫はちゃんと考えた上で答えを出してくれていたんだと知りました。
【上手くいかない不妊治療。落ち込む妻へ夫のかける言葉のワケ-1-】
【高度不妊治療は精神的ダメージが大きくて】
いざ高度不妊治療(体外受精・顕微授精)を始めてみると、気持ちの上下が激しいこと激しいこと!
私の場合なんとか採卵できたとしても、その後受精卵が思うように育たず胚移植できないことも多くて・・・。
そんななかやっとやっと移植できたとしても、妊娠判定は陰性・・・!
これまでの高度不妊治療に時間もお金も気力もつぎ込んでるので、これで落ち込まないわけがない!
何がだめだったのか・・・
原因は何なのか・・・
自分の日ごろの行いのせいなのか・・・?
「何度も高度不妊治療をやっても妊娠しない」という現実と治療費の支払いだけが残るというありさま。
【「授かりもの」なのは百も承知】
そんな現実に呆然とし打ちひしがれる私を見て夫は、「こういう時、なんて声をかけたらいいんだろう??」といつも悩んでいたそうです。
いろいろ考えた挙句、結局夫が口にしたのは「(赤ちゃんは)授かりものだから、仕方ない!!」でした。
そんなの知ってる(# ゚Д゚)ピキーン
そんなこと百も承知だけど、妊娠の確率を少しでも上げるために高度不妊治療をしているわけで・・・!
妊娠が叶わなかったから落ち込んでいるわけで・・・!
何にもわかってないーーーー!!!
とまあ、考え抜いて発したはずの夫の言葉は、落ち込む私の気持ちを逆なでしたということは言うまでもありません☆
けれどその時夫がそう言ったのには、彼なりの理由がありました。
【夫とのスタンスの違い。落ち込む妻へ夫のかける言葉のワケ2-END-】
【囚われすぎるな!ってことでした】
夫の経験上「強く願いすぎて、そのことばかりに囚われているうちは叶わない」だそうです。
だから”治療していても何をしていても子供は授かりもの。あまり気にせず気楽に構えていようよ!”という意味で「授かりものだから仕方ない」と言ったそうです。
不妊治療を続けてきて、今まで何度もこの「授かりものだから」という言葉だけを聞いてムキィィィ!!としたものです。ちょっと言葉足らず過ぎやしませんかね・・・?
ちゃんと説明してくれていたら、そこまでプンスカすることもなかっっ・・・ いやどうだろう。その時は落ち込んでるから、やっぱり何を言われてもダメかもしれませんけど(´;ω;`)
そして私との出会いも”この経験上”に乗っかってるそうです(少々ノロケです)。
【諦めた頃に…なんてごく稀とは思うけど】
だから夫は、気楽になって囚われなくなることで「諦めた頃、子供ができる」ということは本当にアルと思っている様子。
私はそんなの都市伝説レベルじゃないかと思っていますが・・・
でも多少のスタンスの違いはあってもいいかなと。
私が落ち込みやすいタイプなので、夫には隣でゆったり構えていてもらった方が良い気がします。
終わり
作者:海原こうめさん
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