旦那不在、2歳娘をワンオペ育児中なのに妊娠?!【夫の単身赴任③】 by すぬこ

   

【すぬこ家のスペック】

すぬこ→専業主婦、家事能力低、めんどくさいが口癖

夫→名古屋に単身赴任して1年すぎたサラリーマン(予定は3年!)

ムスメ→2歳半、活発!

 

【ムスメ2歳半】

ダンナもいない、お金もない、ムスメのオムツももちろんはずれていないという状態で、私が2人目を妊娠。

 

2人目を妊娠したママさんはご存知かと思いますが、未就園児がいたままの妊婦生活って

 

1.体がしんどくても横になれない。しかもまとわりつかれる。

 

2.つわりで食べ物のにおいをかぎたくないのにご飯を食べさせないといけない。

 

3.オムツ替えがいろんな意味でつらい。

 

この基本ポイントに加え、すぬこ家では、さらに、アディショナルポイントが進呈されました。(んなものいらんわ。)

 

4.家遊びができない子なので、天気にかかわらず公園や外に連れて行かないといけない。

 

5.土日に夫がいないので、ちょっと預けて体を休ませることもできない。

 

6.ムスメは昼寝をしないので、一緒に昼寝が出来ない。

 

7.夫がいないので、ムスメを片手で抱っこしながら、片手で米袋や灯油缶を持つなどの、ヤバいことを平気でしないといけない。

(ムスメの前に一度流産しているので、危険度はよくわかっているのですが、どうしようもなかった。皆さんはマネしないでください)

 

そーしーてー

 

8. 活発で粗雑なムスメのくせに、なにかを敏感に察知したのか、始まったのは謎の夜泣き。

 

もーこっちが泣きたい。

 

【2歳の娘の謎の夜泣き】

いやね、乳児期の夜泣きは一切なかった子なんですよ。奥さん。

でね、なんて言って泣き出すかっていうと、「足が痛い!」ってギャンギャン泣き叫ぶんですよ。

2歳半で成長痛かよっていう話ですよ。チビのくせに。

 

大体このギャン泣きが1時間くらい続く。その間、痛さのポイントが変わる足をひたすらさする私。

で、痛みがおさまってやっと寝たと思うと、また2時間くらいで

「いたーーーーいいーーーーー」って泣き叫ぶ。これが毎晩ではなかったのですが、

結構頻繁に。

ミルク飲ませて抱っこしてとんとんして寝てくれる0歳児の時のほうがよっぽど楽じゃないかと思ったりもして。

 

【病院へ】

はい、来ました、謎の病の病院巡り。

◆とりあえず、近くの小児科

「うーん、お母さん、妊娠してるんでしょ。たぶん、夜泣きの部類だよね。成長痛っていう言い方してるけど原因不明なんだよね。」

 

うーん、確かにこれのような気がする。でも、一応と思って総合病院へ。

◆総合病院では…

「はーいその場でジャンプしてみてー。なんともないね。レントゲン撮ってみようねー。」

 

レントゲン後「はーい、なんともないねー。」

 

以上。2時間待たされてこれかい。

遠くの総合病院より、近くの小児科の先生のほうがあてになるっていう結構よくあるやつ。

 

この子はこの子で何かを察しているのです。昼間はいつもと変わらない態度なのに、きっとなにかを溜めている。

 

産婦人科の検診に連れて行って、私が内診台に乗って、ウイーンって台が上がるだけで

「ママー!!!」って両手を上げて泣き叫ぶ子です。

自分にだけ向いていたママの気持ちが、そうじゃなくなってきているのがなんとなく分かっているんだ。

 

はい、ここで久々の夫登場。

 

【2人目出産を前に夫との話し合い】

夫は私の妊娠をなによりも喜んでいる。ムスメにも、「赤ちゃんが産まれるんだぞ、お姉ちゃんになるんだぞ」っていうアピールも、まぁ、普通の人並みにしている。そこを責めちゃいけないんだけど、

 

やっぱり私はムスメの敏感な気持ちを汲んであげたい。

 

私「ねえ、パパ。ムスメのこの足の痛みはたぶん夜泣きだから。私たち夫婦に赤ちゃんができる、あなたはお姉ちゃんになるっていう言い方ではなくて、ムスメの赤ちゃんが産まれて来るっていう言い方にしてもらえないかな。そういうポイントポイントでムスメの気持ちを優先して発言してほしい。」

 

夫はそもそも家にいないし、いるときにムスメが泣き叫んでいても、起きません。

いびきをかいて寝ています。

それは今に始まったことではなく、ムスメが産まれてからずっとそう。最初は殺意を抱くこともあったけど(笑)下手に「手伝おうか」とか言われても、めんどくさくなるだけだから期待せず、自分でやってきた。

 

夫「え?どーゆーこと?」

 

私「(空気読めよ!)だから、あの子は私を赤ちゃんに取られちゃうと思ってるの。だからその気持ちを汲んであげて。」

 

夫「まーさーかー。そんなヤワな子じゃないでしょ、そんな子に育てた覚えはないよ。」

 

ってゆーか、育ててるの私だし!ならお前がムスメをひとりで育ててみろよ、なんなら私があなたの代わりに名古屋で働くから!やってみろよ!ってハラワタ煮えくりかえってます。

 

でも、この話のケリをここでつけないと、また2週間後、または1ヶ月後になっちゃう。それだけは避けたい!

ここでケンカ腰になっては説得が出来ません。怒りを抑えながら、淡々と説明します。それもこれも全部ムスメのため。

 

夫は納得してくれたのか、してくれてないのかも。でも、私の希望を優先させてくれました。ここでこの問題を着地させないとって夫も思ったのでしょう。ムスメのためにも。

 

さて、こっちの気持ちをムスメに近づかせても、夜泣きがなくなるわけではありません。

 

さらに、トイレトレーニングの時期がやってきます。

 

【2人目出産に向けトイレトレーニング開始】

2人目出産までに、なんとか上の子のトイレトレだけは済ませたい。

 

下の子の出産予定日は秋。ムスメがちょうど3歳になる夏までにオムツを外したい。

春からトイレトレの開始です。

 

◆まずはトレーニングパンツ

はいー、着替えたその場でダダ漏れ。あるあるですな。こんなことでひるんではいけません。

でも、かなり時期が過ぎてもムスメは人生前のめりな性格なのか(単に粗雑なため)、自分が時と場所を選ばずダダ漏れさせていることに全く気づかない。

 

こっちも体が重いし、暑いし、四つん這いになって床掃除するのもしんどくって、だんだんイライラして、声だけでなく手をあげてしまうことも。そんなことをしてもムスメのトイレが上手になるわけじゃないのに。かえって萎縮させてしまっていたのかも。

◆終わらないトイレトレーニング

トイレトレはかれこれ4ヶ月かかり、やっと昼の小さいほうがなんとかできるように。

大きいほうも、夜も全然無理なままです。

 

【そして臨月】

赤ちゃんを迎える準備が佳境を迎えます。そのたびに「あなたの赤ちゃんだからね」って念を押すように言う。寂しそうな顔をみじんも見せないムスメ。でも夜泣きはなくなりません。

検診では次も女の子って言われていて、なんとなーくその心づもりで用意している。

男の子が欲しかった夫はちょっと残念そう(ワガママ言うな!)。

 

もう予定日が近づいているのに、夫は名古屋勤務の上にさらに北陸出張が続いていて、自分がいつ頃どこにいるのか把握できないほどになっている。

ちょうど私の妊娠後期から母の具合が少しずつ良くなって(⇒疲れ果てた新米ママへの夫の相談。ワンオペ育児序章【夫の単身赴任①】)、なんとか私の入院中は実家にムスメを預けられそうな手はずが整ってきました。それだけが救い。

 

【出産前の夫への引き継ぎ】

ふだん家にいない夫にあてて、ムスメが寝静まった夜、パソコンに向かって引き継ぎ事項をカタカタ入力する私。買うべきオムツの銘柄、食べものや調味料の好き嫌い、トイレの声掛けのタイミング、一緒に遊ぶ日が決まっているママ友の連絡先、ゴミの分別方法、ゴミ出しの曜日。。。思いつくことすべて。

ムスメのトイレ状況も夫がどこまで把握してるか、私が把握できてない。

しかも、ちょっと前の助産師検診では「男の子じゃない?」って言われる始末。あわてて男の子の名前の候補も考えて入力します。目が回りそう。

 

【夫がいる時に産みたい!】

そして、夫が、「この日なら確実に帰れそう」っていう日にちが数日ぽっかりできました。そこが10月の29日~31日。そこで産みたい!

予定日は11月4日。

 

10月25日の検診日。予定日約10日前。あの、いたーい内診。

 

痛さに顔をしかめてたときに言われた言葉。

 

医者「あれーまだ全然産まれそうにないね。ガッチリ閉まってる。」

 

私「えーーーーーー、ダンナが単身赴任してて、上の子もいて、できればあと数日で産みたいんですよね。イタタ。」

 

医者「じゃ、ちょっと強めに刺激しとくね。でも、おっぱいのマッサージ頑張ってやってね。」

 

私「イデデ。ハイ。」

 

えええええーーーーー、全然産まれそうにないって!どうしよう!

帰ってから鬼のような形相でマッサージです笑。

ムスメのことなどかまってられない。自分で出産の日を調整するにはこれしかない!

 

ま、こんなんで調整出来たらすごいものなんだけど。

 

夜中。

 

お腹が張ってきた。あれ?

 

【いよいよ陣痛が始まった】

明け方。

 

枕もとの時計で間隔を計ってみる。10分おき。

 

ムスメに気づかれないように忍者のようにそーっと起きだします。マッサージ効きすぎじゃないか?産むには数日早くないか?いてててて、と陣痛のたびに体をくの字に折り曲げながら、頭には「洗濯」の文字しか浮かびません。やだわー、職業病。

この洗濯物をヘタしたら1週間放置とかムリ!とりあえずスイッチオン!

 

私が隣に寝ていないことに気づいたムスメはすぐに泣いて起きだします。

 

朝ごはん。ヤマ〇キのチョコチップスナックパンとバナナを出して、もぐもぐしているムスメに言い聞かせます。

 

私「いい、ムスメ。ママ、ちょっとお腹がいたくて、もしかしたら今日、ムスメの赤ちゃんが産まれるかもしれないの。前にも話したけど、その間、ばーばのおうちにお泊りだから。

パパはあと何日かしたら名古屋から帰ってくるから。そしたらディズニーシーに連れってってくれるって。」

 

ムスメ「じずにーしー?やったーーー!」

 

これから訪れる試練も知らず、ディズニーシーに釣られるムスメ。ばーばのうちに実は「1週間」もお泊りだなんて絶対言えない。もう、その場その場で釣っていくしかありません。

 

で、とりあえず実家に電話。

 

実家の両親と妹が迎えに来てくれて、病院まで送ってくれました。

夫の代わりに、独身キラキラOLの妹が会社を休んで私の陣痛に付き添ってくれることに。

病院の前でさりげなーく私と妹が降りて、普通にバイバイです。ムスメのことを思ったら、エレベーターの中で涙があふれてきます。でも、妹の前じゃ泣けません。私はお姉ちゃんだから。がんばってこの子を産もう!早くムスメに会えるように。

 

【出産前に感じた妹のありがたさ】

バッチリ出勤前メークのキラキラ妹が、きれいなネイルをした手で献身的に私の腰をマッサージしてくれます。申し訳ない。

こんなところ見せたら、将来、子供産みたくなくなっちゃうんじゃないのかな。大丈夫かな。

でも普通に会社に「姉の出産の付き添いで。さーせん!」って軽く休みの電話を入れて、助産師さんと談笑して、私に出た病院食も「意外とおいしーじゃん」って代わりにペロッと食べてくれる頼もしい妹。

 

妹「ねえ、すぬちゃん。ムスメちゃんのことは心配しないで。私がちゃんと見ておくから。パパがいなくても。」

 

ありがとう妹よ。こういうときにやっぱりきょうだいがいてくれて本当によかったと思う。そして、分娩室に行くギリギリまでずっと腰をさすってくれた妹。

 

陣痛室でも、分娩室でも、スタッフにいちいち「あれ、ご主人は?」って聞かれ、そのたびに「名古屋に単身赴任してて、今、金沢に出張してます!」って痛みに顔をゆがませながら律儀に答えます。ダンナのことなんてどーでもいーじゃねーか!産むのはワタシなんだよ!最後の方は答え方も投げやりになってます。

 

【そして産まれた子は…】

 

男の子!

 

先生の前で大事なところを隠してたな、コイツ!

 

そのあと、ちょうど来ていた両親とムスメが廊下で助産師さんが抱いたボウズと対面。

分娩室で休んでいる私とは一度も会わずに帰ってしまいました。ムスメが泣いちゃうから。

ムスメの「これがワタシの赤ちゃんなの?ワタシの赤ちゃん?」と言う声だけが廊下に響いておりました。

 

これから2人を(ほぼ)1人で育てます。

次回に続きます。

 

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現在のすぬこ家

 

夏休み、ムスメ(中3)は塾の夏期講習が忙しすぎて、中学の理科の自由研究は小学生の弟がやったものをパクろうと虎視眈々と狙っている不届き者。

ボウズは小6。今、ちょうど夫とボウズで男旅、北海道旅行中で3つの山に登るとか。私は何度聞いても、旅程と山の名前が頭に入らないダメ母です。。。

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◆今までのお話はこちらから

疲れ果てた新米ママへの夫の相談。ワンオペ育児序章【夫の単身赴任①】

24時間年中無休!母娘だけの日々【夫の単身赴任②】

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本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。

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