自立する夢は遠ざかり、そんな時に彼が…【パニック障害と家族と私③】 by おかゆ
周囲が就職して頑張って働いている中、ずっとニートだった私。
「外出は怖いけど働きたい」という、焦りと矛盾した気持ちを抱えたまま、化粧品会社でパートとして働くことになりました。
いつ起こるか分からないパニック発作の恐怖はあったものの、やっと働くことができたという安心感もありました。
【いざ働いてみると】
あたりまえですが、覚えることがたくさん!
お肌の基礎知識から、難しい専門用語、化粧品のアレコレ、電話対応の仕方などなど…新人は勉強・研修から始まります。
常に集中していたため、病気のことなんてすっかり忘れていました。
そのおかげなのか、研修中は職場で発作が起きることはありませんでしたが…
しかし
帰宅後はぐったり。
張り詰めていたものが一気に緩んだとでも言いましょうか…
とにかく疲労感が半端なくって、家ではほとんど寝ている始末………。
自立とは程遠いのでありました。
【その後】
1ヶ月の研修を終え、なんとか8ヶ月弱仕事に通いましたが、日々の疲労感や重い貧血、パニック障害の悪化により結局辞めてしまいました。
自立する夢は遠ざかり…
またニートに逆戻り。
とても悔しかったのを覚えています。
【彼の思い】
そんなときでした。
彼氏が、「少し遠くまで、綺麗な景色を見に行こう」と私を誘いました。
正直、遠出をするのはすごく怖くて、決断まで時間がかかりましたが、彼とは高1からの付き合いで信頼も厚かったし、「何かあったら絶対助ける」という言葉に、ここはひとつ勇気を出して行ってみるか…という気持ちになりました。
彼の車で数十分。その間、私が不安にならないように彼はずっと楽しい話をしてくれました。
そして小高い山へ…森を抜けて見下ろすとそこにはとても綺麗な景色があって…
彼の思いに感謝すると共に、勇気を出して良かった…と思うのでありました。
【私の思い】
あれから少しずつ外出できるようになってきて、私は彼と近くのファストフード店に来ていました。
この頃は不安も少しずつ減ってきていたのですが…
来てしまったのです。パニック発作が!
止まらない動悸。震える手足。もう止まりませんでした。
それを伝えると彼は私をおんぶし、家まで運んでくれたのです。
今まで漠然と「この人といつか結婚するのかな〜〜」と思っていたのですが、この時から意識が変わります。
フゥゥ!
こっぱずかしいので次回に続きます!
◆今までの記事はこちらから
~パニック障害と家族と私~
・第1話 私の身体に起こったある変化
・第2話 増していく不安と焦り
~憎き“S”との闘い~
・第1話 20代の頃からの密かな悩み
・第2話 きっかけをくれた夫の言葉
・第4話 自分ではどうしようも出来ないほどの失敗と遅すぎた私の決心・・・
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作者:おかゆママさん
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