妊娠が分かったら旅行は中止!?妊娠初期の運動

   

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漫画:白伊くま

・妊娠初期の運動と流産。

 妊娠初期に胎児が育たず、流産してしまう原因は、胎児の染色体異常である事が多く、母親に原因がある事は稀です。母親が運動をしすぎたから、仕事をしすぎたから流産してしまうことは、あまりありません。とは言え、妊娠初期に胎児のからだが形成されますので、栄養をしっかり取り、ゆっくり過ごすことは何よりも大切です。

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・妊娠初期に適した運動。

妊婦が健康で、経過が順調ならば、軽い運動をしてもいいとされています。ウォーキング、ヨガ、ピラティス等、自分のペースで運動が出来て、自分の意志ですぐに辞める事が出来るスポーツが適しています。集団で行うスポーツだと、途中で抜けられず無理をしてしまいます。自分のペースで動く事がとても大事です。今の妊娠経過を十分に把握し、医師に相談をしてから運動を始めましょう。

つわりが始まる妊娠初期は、毎日赤ちゃんがどんどん成長します。それに伴い、自分のからだも毎日変わっていきます。どんどん気分が悪くなっていく事に戸惑い、精神的に不安定になる事があります。そんな時、ゆっくり運動をする事はいい気分転換になるでしょう。ヨガやピラティスに参加し、からだのあらゆる部分をゆっくり伸ばして、大きく深呼吸するだけで、穏やかな気持ちになれます。つわりを軽減するために、自分のペースで運動を取り入れましょう。

運動をすると血行がよくなり、代謝もよくなります。これは妊娠初期によくみられる肩こり、腰痛、便秘の解消につながります。妊娠中は、薬を飲むことが難しいので、自分の体調をよく考えながら、軽い運動を取り入れて、楽しい妊娠生活を送りましょう。
また腰回りの筋肉が弱いと、分娩の時に大変時間が掛かり、難産になります。妊娠初期から少しずつ運動を取り入れ、自分に合った運動をずっと続けていると、難産にならず短時間で出産が出来るかもしれません。家に引きこもらないで、自分に合った運動を探してみましょう。

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・有酸素運動。

 テンポよくからだを動かして、酸素をエネルギーとして体内に蓄積させ、脂肪を燃やしていく運動を有酸素運動と言います。酸素を多く取り込むので、お腹の赤ちゃんへの影響がとてもよくおすすめです。運動を続けて行う必要があるので、妊娠初期には難しいかもしれませんが、ウォーキングは有酸素運動です。

 有酸素運動をすると、副交感神経が働き、リラックス効果があるセロトニンが分泌されます。つわりの影響で、体調不良な日々が続いていても、ウォーキングをする事によって、しっかり前向きな明るい気持ちになれます。そして、妊娠の大敵である冷えとむくみに、とても効果があります。妊娠中の冷えは流産に繋がります。血流が滞る事はよくありません。季節に合わせて、からだをしっかり温めて運動を取り入れましょう。運動後、むくんでいた部分を軽くマッサージしましょう。自分のからだを知って、労わる事はとても大切です。
 有酸素運動が自分に合っていたなら、マタニティビクスもお勧めです。こちらは安定期に入ってから参加されると良いでしょう。胎盤がしっかり安定したら、少しずつ運動の幅を広げていきましょう。体重増加防止にも役立ちますね。

・妊娠初期に適していない運動。

 妊娠初期は、受精卵がしっかり着床しておらず、子宮とのつながりが不安定な時期です。激しい運動は適していません。上下に動き、振動がからだに伝わるような動きは避けるべきです。転倒する可能性がある運動、ひねる動作がある運動はやめておきましょう。
自転車に乗って転倒してしまうと、からだに大きな損傷を受ける可能性があります。サドルからお腹や子宮に激しく振動が伝わるので、危険です。
ひねる動作は、お腹を圧迫します。テニスやゴルフなどは、強い力がお腹に働くので、お勧めできません・。ヨガやピラティスの動作で、ゆっくり呼吸をしながら、からだをひねる場合もありますが、妊娠初期は避けた方がいいでしょう。

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・運動をしてはいけない時。

常に医師に相談しながら、運動を行うことが大事です。自分の体調を一番に考えて、無理は禁物です。軽い運動は大丈夫と言っても、お腹の中には新しい命があるのですから、慎重に考えたいですね。例えば、ちょっと貧血気味の時は、転倒のおそれがあります。立ちっぱなし、歩きっぱなしは避け、いつでも座れる場所を確保しておきましょう。
切迫早産の可能性があり、「安静に」と医師に言われたら、運動はしない方がいいでしょう。少しでも出血があれば、すぐに病院を受診しましょう。家でゆっくり呼吸と姿勢を整え、安定期を待ちましょう。
妊娠するとお腹が張る時があります。ピーンと張っている時は、運動は絶対してはいけません。お腹の赤ちゃんからのサインです。すぐに横になりましょう。横になってもなかなか収まらない時、出血した時は、切迫流産のおそれがあります。すぐに病院を受診しましょう。
 
 妊娠初期は、不安な事がいっぱいです。毎日変わる自分の体調をしっかり見つめ、無理をする事なく運動を取り入れましょう。それが快適な出産へ繋がりますし、出産後の体重や体形の早期回復にも繋がる事でしょう。

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