渡英早々の不安な私に旦那が選んでくるマイホーム候補は...◎私が鬼になったワケ①◎by ホリー

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※「999」英国の緊急通報用電話番号

そんな危機感のない旦那に

私は諭すように続けた。

「・・・よく考えろ。

こんな何も無い所に住んだりしたら

日々の買い物とかどうする気だ?

私はどこにも行けないんだぞ?

なぜって私はまだ一度もこっちで

車(マニュアル車)を

運転したことがないんだからな」

すると旦那は怪訝そうに

「エ?免許持ってるノニ

乗れないとかアリエマセン」

と、まさかの一蹴(真顔

私はしどろもどろと

マニュアル車の運転を

10年以上していないことや

英国での運転に不安を感じていること等を

旦那に訴えてみたりしたが

「練習すればスグ乗れマス☆」

無造作に対応された(白目

どうやら旦那の夢は

文明と人間付き合いを

完全に遮断した土地での

育児らしい(能面

 

いやだがしかし、私は困る。

未開の地でのワンオペ育児なぞ

想像しただけでも恐ろしい。

申し訳ないが

私は根っからのシティーガールなのだ(真顔

とりあえず旦那には

歩ける範囲にスーパーマーケットと

学校がある場所にしてくれと懇願してみた。

それでも尚、旦那は頑なに

ココは穴場だと言っては

小さな集落へ小さな集落へと私を導いた。

もうここまで要望を無視されると

私を陸の孤島に閉じ込めたい人にしか

見えなくなって来た(真顔

その後も

10件近くの家を見て回ったのだが

私の希望と旦那のお眼鏡に叶う物件には

なかなか出会うことが出来なかった。

 

それからしばらくして

町の東側に位置する学校の裏手に

新築の住宅地が出来るという話を聞きつけ

我々は早速足を運んだ――

 

私の鬼度 ☆☆☆☆☆(0)

 

次回につづく

 

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作者:ホリー先生

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