意外と知らない…「乳がん」てどんな病気?【30代子持ちママの乳がん②】 by 柏原昇店
前回のお話(突然の乳がん宣告は人ごとじゃない!ガン検診のススメ【30代子持ちママの乳がん①】)で、乳がんについて早期発見&早期治療の大切さをお伝えしましたが、では一体「乳がんって」どんな病気なのかご存知ですか?
2回目では乳がんのタイプについて噛み砕いてお伝えします。
【乳がんのステージって何?】
我が家のママンは病院を転々とし、最終的に乳がんと診断が下りるまで3ヶ月以上かかってしまいました。
その時先生から言われた言葉が「ステージ3C」でした…。
ステージ3C?? 何それ?
どのくらい悪いの?
分かります、分かります…。
我が家もそんな感じでした。
実は乳がんにかかわらず、がんの進行度合いはステージ(病期)で表されます。ステージはⅠからⅣまであり、ステージⅡとⅢは更にa〜cに細かく分類されます。
各ステージの詳細についてはここでは割愛しますが、ステージが8段階に分けられている中の7段階目まで進行していたと聞けば、どれだけ進行していたか予想がつきますね。
ちなみにステージⅣになると、現代医学では完治は難しいとされ、抗がん剤などを投与しながら一生がんと付き合っていかねばなりません。
ママンはその一歩手間まで乳がんが進行していたわけです。
【非浸潤がんと浸潤がん】
乳がんには非浸潤がんと浸潤がんの大きく2つの種類に分けられます。
<非浸潤がん>
がん細胞が乳管や小葉の内部にとどまっているもの
<浸潤がん>
乳管や小葉の膜を突き破って外へ出たもの
非浸潤がんは早期でステージ0と判断されるケースが多く、
浸潤がんの進行度合や大きさによって、先に述べたステージⅠ〜Ⅳに分類されます。
ママンの場合、触って確認した時は大豆ぐらいの大きさで
最初の病院ではステージ2bと診断されたこともありましたが…
転院して詳しく調べると乳房内や脇のリンパ節に無数に転移が分かり、最終的にはステージ3Cという診断がくだりました。
つまり大きさだけではなく、浸潤がんの進行度合によって
ステージって決まるんです。
【早期発見であれば乳房を残すことができる?】
早期発見であれば乳房を残すことができるというイメージがありますが、温存するか全摘出するかは浸潤がんと非浸潤がんの大きさ・進行度・場所によって決まってくるため、早期発見=温存可能ではありません。
実際ママ友にもステージ0で全摘された方もいらっしゃいました。
ママンは幸い抗がん剤が効いたおかげで温存手術ができましたが、胸の形は左右非対称で元のように戻りませんでした。
むしろ最近では医療の発達により、シリコンや自家組織による再建手術の方が見た目はキレイに仕上がると聞きます。
またシリコンや自家組織共に保険が適応されるようになったため、術後の再建施術を望む患者さんも増えました。
では次回は実際ママンが1年半に渡って行った乳がん治療の流れについてお伝えしていきます。
ではまた。
【30代子持ちママの乳がん】記事一覧
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⇒作者:柏原昇店さん
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