「乳がん」治療の流れ【30代子持ちママの乳がん③】 by 柏原昇店

   

第2回では乳がんの種類やステージついてお伝えしましたが、第3回では実際我が家のママン(ステージ3C)が経験した治療の流れのついてお話します。

【乳がんのタイプには大きく分けて5種類】

まず、乳がんのタイプには大きく分けて以下の5種類に分類されます。

内容についてはここでは割愛しますが、がんのタイプによって使用する抗がん剤や治療方法が異なります。

ママンは検査の結果、上記のルミナルB HER2陰性と診断されました。

このがんは、女性ホルモンを餌に増殖するタイプの乳がんで、ルミナルAより増殖力が高く、抗がん剤とホルモン剤を併用して治療せねばなりません。

増殖力を数値で数値で表すと10段階中の8.5と言われたので、いかに進行が早いか想像できますね。

【ママンが行った乳がんの治療の流れ】

では、実際にガン告知を受けてからママンが行った乳がんの治療の流れについてご説明します。

まず、2種類の抗がん剤を約半年かけて投与し、がんを小さくした後に幹部を手術で切除。

その後、放射線治療の後、ホルモン療で女性ホルモンの分泌を5年から10年間コントロールして治療が完了となります(※抗がん剤を2種類使うのは、がん細胞が次第に薬に耐性を持つための対策)

4の放射線治療までは順調に行けば約1年半で終わりますが、5のホルモン療法は経過観察も兼ねて術後5年〜10年続きます。

つまり、乳がんの治療が本当に完了するまでは実に6年半〜11年半もかかるのです。

【抗がん剤治療中はずっと寝たきり?】

抗がん剤治療中は副作用で嘔吐したり、全身の毛が脱毛したりと苦労も多いのですが、ドラマ等の影響でずっと寝たきりのイメージがありませんか?


病状にもよりますが、実際は寝込んでいるのは投与後の3〜4日間ぐらいで、その後は通常通り動けるようになるんですよ(個人差があります)。

ママンも元気な時はママ友とランチに出かけていました。これって意外と知られていない事実なのです。

闘病中は周りの人達も腫れ物を触るよう接しがちですが、動ける時はいつも通り接してくれれば嬉しかったし、病気のことで気になることがあれば正直に聞いてくれた方が、我が家は嬉しかったです。


哀れんで見られるのが一番イヤでしたし、気を使われるのに我々も気を使うんです。

では次回でこのシリーズは最後になりますが、術後の予後についてと今現在のママンや我が家についてお話しますね。


ではまた!チャオ!

【30代子持ちママの乳がん】記事一覧

突然の乳がん宣告は人ごとじゃない!ガン検診のススメ【30代子持ちママの乳がん①】

意外と知らない…「乳がん」てどんな病気?【30代子持ちママの乳がん②】

「乳がん」治療の流れ【30代子持ちママの乳がん③】

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⇒作者:柏原昇店さん
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