鼻からチューブで母乳を運んでいた我が子。ついに初めて授乳する時が!【母さん母乳に苦戦!④】 by ふゆだこん子

   

◆前回のお話

美人で優しい助産師さんからこんなことをされるなんて!【母さん母乳に苦戦!③】

 

【先生の言葉で眠れなかった夜】

つららは、今まで搾乳した母乳を鼻から管を通して胃に運んでいました。

呼吸も安定してきたため呼吸器が外れ、初めておっぱいを直接あげられる日がきました。

前日に、先生から

「明日、つららちゃんに母乳をあげる練習を始めましょう。」

と言われ、ウキウキで遠足前の子どものように眠れませんでした。

【初めての授乳】

当日。

気合十分で迎えました。

助産師さんは、

「初めてですし、まだ体も小さいので(体重1800グラム)、おっぱいをくわえられただけでも大成功ですよ。」

と優しい言葉をかけてくださいました。

 

保育器でぐっすり眠っているつららをそっと抱き上げ、かわいい頬を指で撫でると口をハムハムと動かし、おめめぱっちり!

目が合ったように感じ、

「お腹空いた?おっぱい飲んでみようね。」

と声をかけました。

助産師さんが手伝ってくださり、つららは初めて口からおっぱいを一口、二口と小さな力で吸うことが出来ました。

 

わあ、、、胸がいっぱい、、、

 

涙がひとつふたつこぼれてきて

「すみません、涙が…。」

と小さく言うと助産師さんは、

「うんうん嬉しいね、嬉しいね。」

と背中をさすってくださいました。

しんみりしていたところでつららが

「ぷぅ〜」

と、おなら。

「……。アハハハ!!!!」

泣き笑い!

私、お母さんになったんだなぁ。

この時、初めて愛おしいという感情を知りました。

 

この子を一生かけて、命にかえても守っていこう。

大切に大切に育てるよ。

私のもとへ生まれてきてくれてありがとう。

【退院する日】

私は大好きな助産師さんへ手紙を書いてきました。

お世話になったみなさんへたくさんのお礼をし、助産師さんへの手紙をこっそり置いていきました。

あの時のつららの顔も、助産師さんの顔も忘れない。

幸せな瞬間。

この時のことを、いつかつららに話したいな。

 

これで私とつららの病院での生活が終わり、毎日愛しい我が子と過ごせるようになります。

この時の気持ちを忘れず、今しかない娘との日々を楽しんでいきたいと思います。

最後まで見てくださり、ありがとうございました。

おしまい(^^)

◆今までのお話はこちら

★母さん母乳に苦戦!シリーズ

⇒作者:ふゆだこん子さん
⇒インスタグラム fuyuda__conco



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